第1回 MAKE PARTY レポート

2014年12月26日 (レポート)

2014年12月13日(土)、東京都世田谷区にあるIID世田谷ものづくり学校で、第1回ものづくり交流会「MAKE PARTY」が開催されました。

 

MAKEPARTYは、デザイナー/アーティスト/エンジニアなどのものづくりクリエイター個人から、材料道具メーカー/シェア工房/加工サービスなどのものづくりパートナーズ企業まで、各自の活動の枠を越えて繋がり合う「ものづくりの異業種交流会」です。
 「作る=make」という共通点のもとに、自分とは異なる活動をしている人たちと出会い、各自の世界が広がるような交流の場や、
それぞれの情報や知識を交換し合えるような共有の場を作ることで、新しいモノづくりの世界を切り開いていこうというのがこの交流会の試みです。

 

ものづくりのつながりがつながりを呼び、総勢78名の夢や志を持ったものづくり関係者が集結し、とても熱気あふれたイベントになりました!

 

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会場となった「IID世田谷ものづくり学校」は、廃校になった旧池尻中学校の校舎を再生活用した施設で、クリエイターのオフィスが入っていたり、イベントスペースでワークショップが行われたりと、現在では、様々な人が行き交い、交流する場になっています。まるで昔にタイムスリップしたみたいに、学校の授業のような懐かしい雰囲気の中で、イベントが進みました☆

 

そんな「MAKE PARTY」の盛り上がりを実行委員のChacoがレポートします!

 

★第1回MAKE PARTYの企画内容★
13:00~16:00 事前展示交流
17:00~21:30 交流パーティー
   ①ものづくりライトニングトーク(活動紹介タイム)
   ②パートナーズプレゼンタイム(ものづくり協力企業の紹介)
   ③ぷちアイディアそん(アイディア出しタイム)

 

■事前展示交流

メインの交流会の前に、参加者が作品やプロダクトを持ち寄った展示交流会が開かれました。
ものづくり交流会として、実際に作っているものを持ってきて交流することで、各自の興味が刺激され会話も弾んでいきます。

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IID世田谷ものづくり学校のエントランスで開催されたため、同日にこの施設を訪れた多くの人が立ち寄ってくれたり、近くに住むおばあちゃんが来たりして、地域の温かさも感じるアットホームな展示タイムになりました。

 

 ■交流会スタート!

 

夕日が沈み、17時から交流パーティーがスタート!
代表の加藤太一さんのご挨拶からはじまりました。

 

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「ものづくりを志してる人たちが交流できる場は少なく、もっと情報や知識の交換やコラボレーションなどをしたほうが、魅力的なものづくりができるのではないかと思い、この交流会を立ち上げました。今日ここに来てくれた人たちは、それぞれの分野で活躍してる多才な人たちばかりです。特技が違う人たちが集まることで、ここから何か新しいことが生まれるのではないかと、とてもわくわくしています。ぜひ楽しく交流してください!」

 

太一さんの熱い想いが浸透して、だんだんと会場が盛り上がってきました☆

 

■ものづくりライトニングトーク

夢や志を持った15組の参加者が、それぞれの活動を紹介してくれました! 駆け足でちょこっとだけ紹介していきましょう♬

 

01■オープンデザインプラットホーム「MAKEY」/FACTOPIA

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LEDでわたあめを光らせた「光るわたあめ」とともに、「MAKEY」というオープンデザインのためのウェブサイトを立ち上げている FACTOPIAのみなさん。
MAKEYでは光るわたあめを製作するための情報(材料や図面や作り方など)をすべて公開しているそうで、オープンデザイン(ものづくりノウハウを公開すること)の可能性を探っているそうです。
誰もがものづくりを始められるサイトとしても、新しいものづくりの可能性を感じました☆
「MAKEY」

 

02■家賃0円で住めるクリエイターのシェアハウス「TOLABL」/白濱優子
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アトリエ/イベントスペースと家賃0円で暮らせる居住スペースを兼ね備えた「クリエイターズシェアハウスTOLABL」。
プレゼンターの白濱さんは、100人以上の応募の中から選ばれた「TOLABL」の住人なんだとか。
「TOLABL」では、住人のクリエイターの方々が、技術的なセミナーや、アーティストとのコラボレーションプロジェクトなど様々なプロジェクトを行っているそうです。
 「TOLABL」HP

 

03■美術作家/鈴木泰人

鈴木さん

ものづくりをするときは、立案、準備、制作、発表を繰り返し行うという鈴木さん。準備のときに、フィールドワークをして話したり、色んなところに行って話すことを大切にしているんだとか。作品紹介は控えておりましたが、とても繊細なタッチの美しい作品ばかりです。
Welcome to 29 YORKst

 

 

04■Green Rose Garden/山元和実

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ベランダガーデンの世界を作り、追及し続けている山元さん。
独自のガーデンコーディネートを構築し、限られた狭い空間に、寄せ植えやガーデン雑貨を使い、絵を描くようにスタイリングすることを発信しています。
「Green Rose Garden」

 

05■matsuyama modeling partners株式会社/松山亮佑

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素早く簡単かつ手軽に利用できる、3DCAD設計・モデル作成サービスを行っている松山さん。
モデル作成だけじゃなく、3Dプリントを研磨したり塗装したりすることができるとのこと。強度の調整など、色んなニーズに応えてくれるというから頼もしい!
 「matsuyama modeling partners」

 

06■hamade.cc/濱中直樹

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建築デザインやプロダクトデザインのお仕事をしている濵中さん。濵中さんは、「hamade.cc」というサイトを運営しているのですが、 そこに掲載する様々な「もの」の製作プロセスをオープンにしているんだとか。製作プロセスは、「hamade.cc」の各プロダクトの詳細ページから見ることが出来ます!
2014年11月に、中延の路面店で、「at.Fab」という工房をオープンしたそうです!
 「hamade.cc」
「hamanakadesignstudio」

 

 

07■kapsel/山田梨紗

yamada

中に書いたものが透けるようなパッケージや、めくって使えるお皿など、和紙を使ってプロダクトを作っているという山田さん。
山田さんは、名古屋の長者町にあるクリエイタービルにアトリエを持ち、そこで空間表現をしたりしているんだそう。kapsel主宰での展示/イベントや出張ワークショップ、様々なクリエイターとのコラボレーションなども行っているんだそうですよ。
「kapselblog」
「kapsel  Facebook」
「kapsel Web」

 

08■ちよや あいみ

TIYOYA

イギリスに短期留学し、フランスやスペインの絵本に魅了されて以来、 絵本を作っているというちよやさん。イラストレーターとしても活動の幅を広げていて、 ご自身でデザインされたマグカップや、お菓子のパッケージデザインを 持ってきてくれました!
 「aimichiyoya」

 

09■フランソワーズ

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アート、音楽など、アーティスト活動をしているフランソワーズさん。壁画を描くという活動をしているんだそうですよ。
Francoise Ikeuchi

 

10■辻村 崇

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シンガーソングライターの辻村さん。
「お茶の間SOUL」という、着席スタイルで食事もできるライブを定期的に 開催しているんだとか。youtube見つけちゃいました! ステキな声色で、メッセージ性のある音楽でしたよ☆
「束の間 / 辻村崇 – お茶の間SOUL Vol. 1@渋谷LOOP annex」

 

11■PLEN/富田敦彦

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机の上で動き回れるサイズの2足歩行ロボットを作っているプレンプロジェクトの富田さん。PLENは、3つコンセプトから作られているんです。
1:小さくて軽いこと。
2:スマホで操作できること。
3:驚きの運動性能とかわいいデザイン。
500体作って、すでに完売しているんだとか。すごいですね~!
現在、PLEN2という次世代型のロボットを製作中の富田さん。ソースウェアを公開して、誰でも作れるようなものにしているんだそうですよ。
PLEN HP
PLEN facebook

 

12■ゼロバイゼロ/飯田タツヒロ

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7年前から、現代アーティストをやっているゼロバイゼロの飯田さん。
六本木アートナイトに出展したりしているんだそう。音を自然の動きで可視化する作品を作っているんです。
例えば、声に反応して光るライト。小型化してベットの横に置いたりできるようにしているんだとか。
ゼロバイゼロ HP
ゼロバイゼロfacebook

 

13■TAMA試作ネットワーク/小野晴世

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国分寺より西の町工場の人たちと、個人のものづくりの人たちを集めて、一緒に商品開発をしていこうとしている小野さん。
TAMA試作ネットワークでは、メイカーズの方が、加工先で困った時や、小ロット対応の町工場を見つける時のための相談窓口を作ったんだそう。
2015年はスタートアップにつき、相談は完全無料で行っていくそうですよ。
TAMA試作ネットワーク
相談窓口

 

 

14 ■サイバーエージェント・クラウドファンディング/木曽 恵里夏

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「MAKUAKE」というクラウドファンディングサービスを展開しているサイバーエージェントの木曽さん。
「MAKUAKE」では、 資金調達 ・テストマーケティング ・話題作りを完全成果報酬でサービスを行っているんだそうです。
 クラウドファンディングではさまざまなプロジェクトが実際に動いていて、電子ペーパーで作られた「FES Watch」などのいくつかのプロジェクトは、クラウドファンディングでSuccessし、 量産を進めているんだそうです。
 MAKUAKE

 

 

15■SUECCO(スエッコ)/木村洋仁

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「SUECCO」は、WEBデザイナーの木村さんをはじめ、ファッション、インテリア、執筆など、それぞれに得意分野を持つ仲間たちが、神奈川県逗子市にある一軒家をシェアハウスにして集まった、シェアハウス生まれのモノづくり集団なんです。
逗子の駅前に「SUECCO CAFE」というカフェをオープン!逗子のクリエイター達が集まるイベントを開催したりと、様々なイベントを開催しているそうですよ。
「UPCYCLE」をコンセプトに商品展開もしていて、例えば、廃材の壁紙を使ってノートや蝶ネクタイなどを作って販売した売り上げを、逗子のNPOに寄付したりして、地域循環型のプロジェクトを行っているんだそうです。
SUECCO
SUECCO CAFE

 

■パートナーズプレゼンタイム

今回このイベントに協賛してくれた2社によるスペシャルなプレゼンです!この後の「ぷちアイディアそん」では材料提供や加工協力などをしてくれるという話で、ものづくりをサポートしてくれるという話に皆が釘付けでした。

 

■IID世田谷ものづくり学校

IID世田谷ものづくり学校は、廃校になった旧池尻中学校の校舎を再生活用している施設で、現在は、様々な分野のクリエイターのオフィスや、レンタルスペース、ワークショップの場所として活用されています。

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今後は、「産業がうまれるプラットフォーム」をテーマに、実戦的でビジネスに役立つことをやっていこうとしているIID世田谷ものづくり学校。
1Fに「PTA/PrototypingRoom」という試作・開発ができる部屋を新設したことで、デザインから試作・発表までの製品開発に必要なプロセスがIIDの中でできるようになったんだとか。高性能の3Dプリンタや3Dスキャナ、レーザーカッターなど、色んな機器がそろっているんだそう。施設内には、木工房もあるそうですよ!
「PTA」はクリエイターや企業が、試作・開発・研究のために活用することはもちろん、一般の方も利用することができるんだそうです。ぜひ興味のある方は、足を運んでみてくださいね。
また、現在、新潟県の三条市に、三条ものづくり学校の建設を予定しています。 来年の春にはオープン予定なんだとか。
三条市には、520社程ものづくりに関わる企業があり、行政と連携して運営管理を行うことが決定しているんだそうです。
今回、「MAKEPARTY」に参加してくれた方は特別に、 「PTA」の機器を1時間無料で利用できるという特典をいただきました!
IID世田谷ものづくり学校
PTA/PrototypingRoom

 

■三菱製紙株式会社

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三菱製紙さんのスペシャルプレゼンタイムでは、「積層プレスボード」の端材についてお話いただきました。
「積層プレスボード」って知っていますか?
「積層プレスボード」は、電気絶縁紙を10枚~20枚を固めて、高温・高圧でプレスして接着させて製造した素材で、木材パルプや化学繊維を使った、「紙」とも「木」とも違った独特の風合いがある素材です。木材に似たあたたかい質感と、積層によって出来た年輪のような縞模様があり、厚みやサイズも色々あり、絶縁素材の製品となります。しかしながら、その端材も毎月何トンも大量に出て捨てられてしまう問題をかかえていて、この端材を有効活用するアイディアをクリエイターたちに募集したいとのことです。
廃棄されるはずだった端材が新たな価値を得て生まれ変わるという、アップサイクルがうまく機能してくれたらいいですね。この後の「ぷちアイディアそん」のテーマにもなりました。
三菱製紙株式会社
プレスボード

 

 ■ぷちアイディアそん

これだけ多彩なメンバーが集まったので、チームを組んで具体的なアイディア出しをしてみようという試みです。
テーマは「アップサイクル〜積層プレスボードを使った新プロダクト案〜」
三菱製紙さんの「積層プレスボード」を使った新しいプロダクトを、チームごとに考えてもらいました♬
考える時間はたった数10分!にもかかわらず、多種多様なアイディアが生まれました!

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各チームのアイディアを簡単にご紹介していきます!

 

■Aチーム:プランター(育成用電球付きプランターキット)
■Bチーム:楽器(民族楽器など )
■Cチーム:もともとの材質を活かして作るプロダクト(メニュー立てなど)
■Dチーム:ギター(音質が変わっていくギター)
■Eチーム:アウトドアで使える紙皿(寄木細工風のお箸やお皿)
■Fチーム:アロマブロック(積層に香りを入れ込む)
■Gチーム:タイムカプセル (時間が経つとメッセージが出てくる)

 

そして、この中から見事にアイディアアワードに選ばれたのは、以下の2チームでした!

 

・IID世田谷ものづくり学校賞:Eチーム
アウトドアで使える寄木細工風のお皿やお箸のアイディアを考えたEチーム。
プレスボードは紙で出来ているため、水に溶けやすく、外で使ってもゴミにならないので、そのまま置いて帰れるといった内容で、プレスボートの特性をうまく活かしたアイディアでした。

 

・三菱製紙賞:Gチーム
タイムカプセルのアイディアを考えたGチーム。タイムカプセルの名前は「未来への自分へのメッセージ ”レイヤー”」。
表面にコケのシートを貼り、中に種を入れて、発芽してきたタイミングが開けていいタイミング。積層プレスボードを使ったアイディアということで、「積層=人生が積みあがっている=レイヤー」から、名前を”レイヤー”に命名したんだそうです。「中国では今出たね」、「上海では今出たね」と発芽のタイミングを様々な国で共有しあって楽しむことも出来るといったアイディアでした。

 

おめでとうございます!!
受賞した2チームは、記念のトロフィー(名入れ加工体験付)に加えて、アイディアの実現に向けて材料提供や施設提供が支援されます。
ただいまプロジェクトを進行中!次回のMAKE PARTYで試作品の発表もあるのでお楽しみに!!

 

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「ぷちアイディアそん」では、ものづくりクリエイター個人とものづくりパートナーズ企業の協力関係を作り出すことを目指して実施されました。これをきっかけに具体的なものづくりプロジェクトが立ち上がり、クリエイターがパートナーズ企業の見学に行くなど、その関係性が深まっています。
また、初めて会ったクリエイター同士も、これをきっかけに仲が深まり、様々な連携をスタートさせている話を耳にします。
パーティー全体としても、合間合間にフリー交流タイムを設けており、様々なものづくり関係者がお互いの活動を紹介し合いながら、情報交換や協力関係を作っている場面を何度も見かけました。

 

 

また、MAKE PARTYの料理は、参加クリエイターチームの一員でもあるゼロバイゼロのみくさんが作ってくださった心温まる手料理であり、美味しいごはんとお酒も加わり、アットホームに盛り上がった交流会となりました☆

 

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このようにMAKE PARTYは、ものづくりのつながりがつながりを呼び、様々な人たちの力で支えられながら実施して、新しいものづくりのつながりが生まれていく場となり、新しく価値のあるものづくり交流会としてスタートすることができました!

 

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最後にみんなで記念撮影!
次回は3月15日(日曜日)に開催予定です!
ぜひお待ちしています~☆

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